※アンダーバーが引いてある箇所に注目して下さい。
<2013年1月14日 埼玉県のココイチにて>
- 「凄い雪だね」
- 「うん、帰ったら雪だるま作ろうよ」
- 「雪だるまも良いけど、もっと面白い話してあげようか?」
- 「なに?」
- 「今日中に10万円を稼げる話」
- 「10万円!?凄いね!」
- 「凄いでしょ。1つ質問ね、何をすれば
今日中に10万円稼げると思う?」
- 「10万円?無理だよ…だってお年玉2万円しかないもん」
- 「人からお金をもらう事を考えたら駄目だよ。
お金は自分で稼ぐものだよ」
- 「だって子供だから仕事できないもん」
- 「本当に?」
- 「うん。だって子供で働いている人いないもん」
- 「でもバフェットさんは子供の時から働いてたでしょ?」
※バフェットさんは世界一の投資家(資産約4兆円)で
私は子供にいつも彼の話を聞かせています。
- 「う~ん…」
- 「将来はどんな仕事をしたい?」
- 「つぐちゃんの仕事」
※子供と私は血が繋がっていないため
「パパ」や「お父さん」ではなく
私の事を宗嗣(むねつぐ)の後ろをとって
「つぐちゃん」と呼びます。
- 「じゃあ一緒に考えよう。ヒントをあげるね。
困っている人を助ければお金はもらえんだよ。
今日、困っている人は誰かな?」
- 「わかんない」
- 「じゃあもう1つヒント。外を見てごらん。
今日はいつもと何かが違うんだけど何か解る?」
- 「う~ん…雪?」
- 「当たり。じゃあ雪で困っている人はいるかな?」
- 「いないよ。だって楽しいもん」
- 「本当に?じゃあ、さっきコンビニの前を通った時
駐車場が雪だらけだったけど、車を停める人は困らない?」
- 「困る。だって滑るから」
- 「そうだよね。滑ったら事故に遭うよね。
じゃあもう1つ考えてみよう。お店じゃなくて
普通の家でも雪で困っている人はいると思う?」
- 「いる!◯◯君の家の前は雪だらけで通れなかった」
- 「OK、困っている人は解ったよね?じゃあ次の問題。
困っている人を助ければお金をもらえるのは解ったよね?
じゃあ困っている人を『たくさん』助けるのと
『少し』だけ助けるなら、どっちが儲ると思う?」
- 「たくさん!」
- 「そうだね。じゃあ雪で困っている人は
今日はたくさんいると思う?」
- 「いる!」
- 「明日は?」
- 「明日は…雪が溶けるからいないかなぁ?」
- 「多分そうだね。じゃあ明日は雪では困っていない?」
- 「う〜ん、多分」
- 「よし、じゃあもう1つ問題。『今』困っている人を助けるのと
『困っていない時』に助けるのは、どっちが稼げると思う?」
- 「今!」
- 「そう!じゃあ今日と明日だったら
どっちが困っている人が多そうかな?」
- 「今日!」
- 「よし、じゃあここまでで2つの事が解ったね。
1つ目は、『たくさん』の困っている人を助ける
2つ目は、『今』困っている問題を見つける
この2つは解った?」
- 「うん、解った」
- 「じゃあ次のクイズね。どうすれば雪で
困っている人を助けてあげられる?」
- 「炎の魔法で溶かす?」
- 「笑。でも魔法は使えないでしょ?」
- 「う~ん。じゃあ火炎放射器で溶かす!」
- 「笑。火炎放射器持って無いでしょ?」
- 「う~ん。じゃあ出来ない」
- 「本当?」
- 「うん、出来ない」
「この世に解決出来ない事は何1つ無いんだよ。
調べれば絶対に何でも解決の方法は見つかるよ。
じゃあもう1つヒント。
他の人達はどうやって雪をなくしている?」
- 「あ、スコップみたいな奴で壊してた」
- 「そうだよね。それなら出来る?」
- 「うん、できる…でも面倒くさい」
- 「面倒くさいよね。つぐちゃんも面倒くさい。
…という事は他の人も面倒臭いと思ってるかな?」
- 「うん」
「1つアイデア。お金はみんなが面倒くさいと思う事を
やった人の所に集まってくるんだよ」
- 「ふ~ん」
- 「雪を取り除く事を『雪かき』と言うんだけど
もし今日10万円稼ぐとしたら雪かきはどうかな?」
- 「それなら出来るかも」
- 「そうだね、じゃあどうやったら雪かきで10万円稼げる?」
- 「1回10万円で雪かきをやる!」
- 「いいね、でも10万円って高い?安い?」
- 「高い。だってお年玉2万円しかないもん」
- 「笑。そうだよね、だったら他の人は
10万円で雪かきやってもらいたいと思うかな?」
- 「高いから嫌だと思う」
- 「じゃあ何円ならやってもらいたいかな?」
- 「う~ん……1000円?」
- 「1000円ならやってもらいたい人が多いかもね。
でも今日10万円稼ぐとして1回1000円だとしたら
何回やらなきゃいけない?」
- 「10回!」
- 「…違うよね。10回だと1万円。10万だと100回だよ」
- 「そうか~」
- 「今日これから100回雪かきできる?」
- 「1回、何分くらいかかるの?」
- 「やってみないと解らないけど大体30分くらいかな?
30分×100回だとどれくらい時間がかかる?」
- 「う~ん、わかんない」
※注意:子供はかけ算が苦手です…
- 「30×100だと0が2つ付くから3000分。
3000分を1時間に直すと…ちょっと待って計算機使う」
※注意:私も計算が苦手です…
- 「1時間は60分から、50時間だね。
1日は24時間だから2日以上かかる事になるね」
- 「…じゃあ、やっぱり出来ない」
「さっきも言ったけどこの世に出来ない事は何も無いよ。
もっと考えてみて」
- 「う~ん……1回1分くらいの超スピードでやる?」
- 「良いアイデアだね。でも1回1分じゃあ雪は綺麗に
掃除できないかもしれないね。そしたら雪かきを
してもらった人はどんな気持ちになる?」
- 「嫌な気持ち」
「そう、人を嫌な気持ちにさせたらお金は
もらえないよね。じゃあ他の方法を考えよう」
- 「え~解んないよ~」
- 「ヒント、1回1000円の金額を増やしてみたら?」
- 「5000円くらい?」
- 「いいね、1回5000円だと10万円稼ぐには
何回やれば良い?10万÷5000は?」
- 「…解んない」
※注意:子供は割り算も苦手です
- 「いい?ちょっと待って……計算機使う」
※注意:私も割り算が苦手です
- 「20回だね。1回30分として20回だと
10時間かかるね。それなら出来そう?」
- 「10時間?え~嫌だよ。手が痛くなるよ」
- 「じゃあ、他のアイデアも考えよう。
何時間なら出来そう?」
- 「3時間くらいかな?」
- 「3時間なら1回30分で6回できるね。
6人を助けてあげる事ができるから。
1回5000円で3万円稼げるという事だね」
- 「3万円?ヤッター!スゲー!」
- 「でも10万円稼ぐんだよ?あと7万円足りない」
- 「え~じゃあ…やっぱり10時間やるしかないの?」
- 「それも1つの方法だね。でも他の方法もあるよ。
例えば、使い終わったスコップを売ってもあげても
良いと思わない?今度いつ雪が降るか解らないしね」
- 「……そうなの?」
※ここら辺でさすがに子供が「?」になってきたので
『バックエンド』の話は辞めました。
バックエンドとは何かの商品を販売した後に
次の商品を販売する事です。
- 「でも1日で3万円も稼げるって凄いね」
- 「凄い!お年玉より多い!」
- 「笑。じゃあ最後の問題ね。
もし、つぐちゃんがピンポ~ンと人の家に行って
『雪かきします』って言ったら家の人はどう思う?」
- 「ヤクザが来たと思う」
※注意:私は少しガラが悪いので近所の人から
現役ヤクザだと思われています…
- 「………そうだね。でも子供が行ったらどう思う?」
- 「可愛い…と思うかな?」
- 「そうだね。じゃあ、つぐちゃんが行くよりも
子供が行った方が良いね」
- 「うん」
- 「じゃあ練習してみよう。ピンポン押して
は~い、と出て来たら何て言う?」
- 「雪かきします」
- 「それならタダだと思われるよ。
ちゃんと金額を言わないと」
- 「1回5000円で雪かきします」
- 「いいね。でも断られたらどうする?」
- 「隣の家に行く」
- 「OK。じゃあ次の問題」
- 「え~ズル〜イ!さっき最後の問題って言ったじゃん!」
……
と、こんな感じでこの日の話は終わりました。
ココイチで子供と延々とこんな話をしていたのですが
今回の話は、単なる親子のバカ会話ではありません。
ビジネスでお金を稼ぐための重要なポイントが
いくつも隠されています。
というより、これが『すべて』だと思います。
実際に、この翌日…
小学4年生の子供は『2万5千円』稼ぎました
しかもわずか『2時間』で。
<2013年1月14日(翌日) 埼玉県の自宅にて>
ここから少し、アダルト向けの話をします
私は子供に『チラシ』を作らせる事にしました。
私達の家のポストには毎日何かしらのチラシが
放り込まれています。
恐らくあなたは大半のチラシは読まずに
ゴミ箱に捨てている事だと思います。
チラシは捨てられる事が大前提となっており
1000枚配って1件の注文が取れれば上々と
言われています。
成約率0.1%(1÷1000)でも「良いチラシ」と言われます。
ちなみにこの日、子供は1回5000円で
5件の家の雪かきをやりました。
チラシの成約率を0.1%だと考えると
5件の仕事を取るためには5000枚の
チラシを撒く必要があります。
しかし、子供が撒いたチラシの数はわずか5枚です。
つまり5件回って5件成約したのです。
成約率100%です。
チラシを撒いた事があったりビジネスの経験がある人は
この数字が『異常すぎる』事は解ると思います。
以下、実際に子供が書いた魔法のようなチラシです
(かなり秘密がつまっています)